「年間計画」が実行できていて優秀
仕事は学校生活が落ち着いてから
育ち盛りの3人のお子さまを抱えながら、日常生活にかかる費用は全体的によく抑えられていますね。無駄を出さないように意識してやりくりされておられることが、食費からもうかがえます。
月5万円(年間60万円)の積み立てを継続。電化製品の買い替え費用や保険料の年払い分を差し引き、残金は旅行費用として使い切っておられるそう。ご家族がそろって旅行できる今の時間を大切にしつつ、ボーナス約100万円は貯蓄に回しておられます。ご家族の価値観に基づいた年間計画と支出を実行していて、メリハリがあってとても素晴らしいと思います。
住宅ローンは、2年前に400万円の繰り上げ返済を実行。ご主人が定年退職する65歳までに完済できるように考えてのことなので、ひと安心ですね。ただし、繰り上げ返済により貯蓄残高が減少しています。
高校受験を控えた一番上のお子さまは、塾の講習などの特別支出が増えることも予想されます。今後、2番目のお子さまの塾代が必要になると想定。これまでのように貯蓄するのは難しくなるでしょう。
また、お子さまの進路を大学のみ私立と考えた場合、上ふたりの受験が重なる3年後から、2番目のお子さまが大学4年、3番目のお子さまが高校3年となる10年後までの8年間が山場。貯蓄を取り崩す可能性があります。この時期をどう乗り切るかがポイントとなりそうです。
奥さまのパート収入が5万~6万円程度見込めれば、家計にとって心強いかと思われます。しかし、今は、上ふたりの卒業・入学にかかわる親の出番も多い時期ですから、頑張りすぎは禁物です。しばらくは、これまでどおりのやりくりを心がけ、旅行代などで余力が残るように調整してみてもいいかもしれません。少し落ち着かれてから働き始められても、遅くはないでしょう。