ヘタウマな愛
蛭子能収 新潮文庫・432円
最愛の妻に先立たれ、涙、涙…。自らの半生をつづった回想記
この本はマンガ家・蛭子能収(えびすよしかず)さんが亡くなった最愛の妻との思い出とともに自らの半生を振り返ったエッセーです。
ここにつづられた蛭子さんのエピソードには、自由で周りの価値観に流されない正直な蛭子さんの人柄がよく表れています。奥さんが亡くなった後も生まれ変わっても一緒になりたいと公言しながら、生きてる人には自分の幸せを求める権利があるとすぐに再婚をしてしまうなどの蛭子流が盛りだくさん。
蛭子さんの文章は決してうまくはないけど、マンガ同様にヘタウマで、そこがとても人の心を動かすのでしょう。うまいを超えた文章の魅力、ぜひ読んでみてください。
【紹介者】
エレファントファクトリーコーヒー 畑啓人さん
エレファントファクトリーコーヒー 畑啓人さん
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