カラー版 本ができるまで
岩波書店編集部編 岩波ジュニア新書・1166円
印刷から製本まで。本作りの歴史と
プロセスに迫ります
本がどうやって作られているのか、私が初めてそのことを意識したのは、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を読んだときでした。主人公のジョバンニが「活字」拾いのアルバイトをする場面。昔主流だった活版印刷は、金属でできた活字を、原稿の文章に沿って集め、それを基に印刷していくものです。この間にもさまざまな手順があり、多くの人の手を経て、本が作られていました。
本書は、本が人々の身近なものとなる契機となったグーテンベルクの活版印刷から、現在主流のオフセット印刷まで、文字や紙、製本のことも含め、多くの写真や資料とともに、本作りの歴史を解説。親子で本の魅力を楽しむことができます。
【紹介者】
古書ダンデライオン 中村明裕さん
古書ダンデライオン 中村明裕さん
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