収入から貯蓄を引いた残額で生活
「食費」「その他」など節約を
2人目のお子さまが生まれ、にぎやかな日々を過ごされていることと思います。家族が増えると、住居の問題は切実です。この機会にぜひ夢を実現してください。
資金計画を立てるときは、まず目標の設定から始めます。ご相談者の目標は、「一戸建て住宅の取得」ですね。ですが、貯蓄が思い通りにすすんでいないとのこと。貯蓄は、収入から支出を差し引いた残高から工面するのではなく、決めた金額を収入から差し引き、残額を生活費などの支出とすることで、将来の夢を優先しましょう。
「ためる」という気持ちを実行に移すには、住宅財形など給与天引きの利用が最適。今のご時世では利回りを期待できませんが、着実に積み立てができるという点では心強い存在です。
貯蓄目標は年間200万円。ボーナスから車ローン、2人分の学資保険、車検代の約50万円を除いた残額40万円と月々13万3000円の貯蓄で目標は達成可能です。収入から児童手当分を外し、教育費などの積み立ても考えると、現在の黒字分の金額プラス約3万円の上乗せが必要になります。
ここは目標を最優先して、会社を通じて財形13万円の手続きを行ってください。あとは、現在の支出から約3万円をねん出。住宅費、車ローン、保育料など固定費は節約が難しいので、まず食費をターゲットにしましょう。お子さまが小さいこともあり、質の面も重視されているのでしょうが2万円減を目安にやりくりを。次に、「その他」の項目は、詳細に記録をとり、本当に必要なものだけを残すようにしてください。さらに、水・光熱費や通信費なども節約の余地がありそうです。
客観的には、自動車関連費の負担が大きくなっています。ローン完済後はできる限り乗り続け、安易な買い替えは控えましょう。目標にむかって家族でがんばってくださいね。