マイホームの購入は時期尚早
貯蓄を増やし、共働き開始後に
2人目のお子さまも生まれ、毎日お忙しいことと拝察いたします。食費や水・光熱費、通信費など、とても上手に抑えることができていますね。
支出の中で気になるのが、「住宅費」が高い点。手取り収入に占める理想的な住宅費の割合は、多くとも30%です。今の賃貸物件は少々背伸びをしているといえるかも。適正な家賃の住宅に住み替えるとなると、引っ越し代などの負担もかかるためすぐには難しいと思いますが、マイホームの頭金を貯蓄するという意味では検討に値します。
また、支出項目に「生命保険料」が計上されていない点も気になります。ボーナスや「その他」の支出から出ているならよいのですが、未加入もしくは小さな保障しかないということなら見直しましょう。現時点では貯蓄額も少なく、小さなお子さまたちを抱えておられるため、3000万円程度の死亡保障に加入することをお勧めします。
さらに、車関連の費用が手取りの11%を占め、かなりの負担になっています。ローン完済後は、その分を貯蓄し、再び融資を受けて買い替えるのではなく、なるべく今の車に乗り続ける方向へ。
マイホームの購入を考えておられるとのこと。住宅購入時には税金や登記など、さまざまな費用が必要になります。目安は新築で物件価額の3~7%程度。今の状態では、この諸費用だけで貯蓄をほとんど使い切り、頭金はほぼゼロになります。購入後は、住宅ローンや関連の費用も支払った上で、毎月2万~3万円とボーナス分を貯蓄できる家計が理想です。
そう考えると、今はまだ準備が整っているとはいえません。当面の間は、「その他」の支出をなるべく抑え、ボーナスを確実にためていくことで、貯蓄を増やすことに専念。共働き開始後、ご家庭の収入が安定した時点で住宅の購入に踏み切れば、計画にも無理がありませんよ。