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かけいぼ診断 ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計の色んな悩みにお答えします

質問

役職定年まで10年、新車を欲しがる夫
教育費や老後費用の準備が心配です

夫44歳(公務員) 妻40歳(主婦) 子1歳

夫の職場は55歳で役職定年となるため、あと10年ほどで収入が減少することに。娘の学費や老後費用の準備が必要なのですが、家の補修などもあってなかなか貯蓄が増えません。住宅ローンがようやく残り5年ほどになる一方で、楽観的な夫は新車の購入を希望しています。今の家計では見合わせた方がいいでしょうか?

住宅や車など、維持管理費に注意
支出は生活費や教育費を優先して

夫婦だけの生活にお子さまが加わり、楽しい日々を過ごされていることと思います。

今後の家計運営は、夫婦二人のときの計画を新たにしてのぞみましょう。気をつけなくてはいけないポイントとして、住宅や自動車といった購入金額の高額なものほど、その後もコストがかかることがあげられます。

住宅の補修で実感されておられるように、住宅は維持管理のために大きなお金がかかります。ライフスタイルの変化に伴うリフォーム代、固定資産税などの税金、そして住宅ローンの金利などがあげられます。一生涯で考えると、購入価格の倍程度の費用がかかることも。

自動車も同じことが言えます。税金や車検代のほかに、修理費が必要になるかもしれません。購入価格だけではなく、将来の支出を見込んで予算を考えるようにしてください。

もう一つのポイントは、支出の目的に優先順位をつけることです。生活スタイルや価値観の違いがあるため一概には言えませんが、客観的な立場からあえて言うとしたら、6カ月程度の生活費、教育費、老後資金、保険、そして自動車という順番でしょう。

具体的な数字を当てはめると、教育費は志望する進学先によって変わりますが、公立の小中学校、私立の高校・大学で合計1200万円程度。老後生活費は、年金に加えて月約5万円として30年で1800万円。突発的な支出も考えると、全部で4000万円程度の貯蓄が用意できると安心です。

月々の貯蓄やボーナスから年間150万円を貯蓄して10年で1500万円、現在の貯蓄60万円、学資保険から400万円。退職金を合わせるとギリギリためられるか、わずかに足りない状況が想定されます。何を優先するのか、もう一度よく考えてみてください。

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
山副 耕一

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