「浄瑠璃寺の春」は堀辰雄の「大和路・信濃路」という随筆の中の一章です。作者とその奥さんが戦争中の昭和18年の春に浄瑠璃寺を訪ね、境内でひなたぼっこをする猫にいやされ、地元の少女に声をかけたりしながら、のどかな山里の春めいた一日を満喫する情景がほのぼのと描写されています。堀辰雄はその翌年からかっ血が続き療養生活となり、これが最後の当尾(とおの)紀行となりました。答は【3】。
【出題者】
京都産業大学 日本文化研究所 宣京師 小嶋一郎さん
京都産業大学 日本文化研究所 宣京師 小嶋一郎さん
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