マイホームをあきらめる必要なし
借入時のために健康などに留意を
車のローンを完済されたり、10年後のマイホーム購入について考えられたりと、マネープランの必要性を感じておられるご様子ですね。
現在、ご夫婦だけの生活で経済的には余裕がある時期かと思いますが、将来の目標をしっかりと持って、計画的に行動する習慣を身につけておくことは大切です。
といっても、マイホームを今の時点であきらめる必要はありません。10年後の家族構成や収入によって状況は変わりますが、毎月の返済金額に無理がなく、退職までに完済でき、退職金を当てにしないことを前提に、いくらくらいの物件なら購入可能か、具体的に検討されてはいかがでしょうか。
住宅ローンには金融機関の審査があるため、特に勤続年数には注意が必要です。国土交通省の調査によると、勤続年数1年以上を審査基準にしている金融機関も増えているようですが、3年以上のところが依然として多いそう。ご主人の転職を考える場合はタイミングを考えましょう。
また、住宅ローンの借入時に、金融機関所定の「団体信用生命保険(団信)」への加入を条件としているところがほとんどです。団信は、加入者が死亡や高度障害になった場合、残りの住宅ローンが全額弁済される保障制度。いわば、住宅ローン用の生命保険なので、借入時には健康状態が問われます。健康上の問題で住宅ローンの借り入れができなかったということにならないよう、食事や運動、ストレス解消など、普段から健康管理にも気をつけてください。
貯蓄も健康も、日々の積み重ねが大切です。
ご相談者の場合、今が貯蓄に励める時期である一方で、今しかできないこともあるでしょう。生活のうるおいや生きがいのために使うお金と、将来のために残すお金のことをしっかりと考えて、メリハリのあるやりくりを目指してください。