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かけいぼ診断 ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計の色んな悩みにお答えします

質問

夫の単身赴任で二重生活の家計に
中古で購入した家の買い替えも検討

夫48歳(会社員) 妻44歳(主婦) 子17歳・14歳・13歳

3人の子どもの教育費が年々増えている中、昨秋から夫が単身赴任となりました。二重生活で支出が大幅に増えているのですが、家の買い替えを検討しています。築25年の中古住宅を10年前に一括購入したものです。わが家の家計なら、いくらぐらいのローンを組むことが可能ですか?

家計のコントロールが難しい時期
二重生活での住宅購入は危険

ご主人の単身赴任に伴って、それぞれの世帯の経費がかかるため、家計のコントロールがとても難しいのではと拝察します。育ち盛りのお子さまと奥さまだけでの生活の中、しっかりと頑張っておられますね。

家計簿を拝見すると、「食費」が高め。ご主人の食費も含まれているなら現状維持でOKですが、そうでなければ少なくとも1割のカットを目指してみましょう。「その他の支出」の金額が多いのも気になります。何に使っているのかをもう少し細かく把握すると、今後の家計を見直しする際に役立ちますよ。また、ボーナスから支払っている保険料が35万円と、かなり高額です。奥さまが専業主婦で3人のお子さまがいるため、ご主人の死亡保障はある程度必要ですが、今の保障内容に無駄はないか、きちんとチェックしてみましょう。

現在お住まいの家の買い替えを検討されているようですね。変則的な家計収支に基づいた住宅購入は、基本的にお勧めできません。これから3人のお子さまの教育費の負担も本格化するので、頭金や諸費用で貯蓄を取り崩すのは避けたいもの。近い将来、お子さまが地方の大学に進学するなど不確定な要素もあります。家族にとってふさわしいマイホームの形が大きく変化する時期ですから、ライフスタイルが落ち着くまで、慌てず時間をかけて計画を立てていただきたいと思います。

二重生活での住宅購入は現実的ではないため、これが解消された家計を前提にシミュレーションしてみましょう。これから教育費が上昇しますが、貯蓄と家計に余裕もあるので、住宅ローンに回せる金額は、現在の住宅関連費とご主人の家賃に少し上乗せをした月々13万、14万円程度。金利2%返済期間10年で逆算すると、約1500万円の借り入れとなります。ここに自宅の売却資金を足した金額が、買い替える物件の目安です。

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
八束 和音

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