支出の把握、給与天引きで貯蓄
夫婦で力を合わせて家計改善へ
共働きで、仕事と育児に追われる毎日かと思います。ついつい膨らみがちな食費は適正範囲に抑えられ、家事も手抜きせず、がんばっておられる様子がうかがえます。
月々の家計は、わずかに赤字。年間ベースでも、ボーナスが無く、自動車の維持費や家の固定資産税などがあるため、収支の帳尻があっていません。今の状況で第3子となると、世帯所得が増えない限り、貯蓄の取り崩しが始まり数年で底がつきてしまいます。お子さま2人分の保育料がかかるとはいえ、世帯月収から考えると、手取りの約15%、月7万円程度は、貯蓄できるはずです。
赤字の原因は、支出項目「その他」にあります。15万円には、ご主人のお小遣い3万円が含まれているとのことですが、立て替えや付き合いのために渡す追加分、それ以外の支払いなど、支出の詳細を把握しましょう。「使えるお金がある」という思い込みが、財布のひもを緩まさせている原因ではないでしょうか?
さらに言えば、ご相談者の場合、お金が手元にあると使ってしまう傾向が見受けられます。給与から天引きされる財形貯蓄や定額積み立てなどを利用し、お金の引き出しがすぐにはできない状況を作ってみてはいかがでしょう。クレジットカードを持ち歩かないという手も有効です。
なお、仕事上の支払いを立て替えた分は、翌月の給与と一緒に支給されるとのことなので、きちんと精算できているか確認を。その分の金額を封筒に入れ、翌月の立て替えに備えておくとよいでしょう。立て替え分は、給与とは別に準備しておくと、生活費が把握しやすくなります。
家計改善には、ご主人の協力が欠かせません。まずは、現状が赤字家計であることをご夫婦ともに認識したうえで、第3子という目標に向かって、しっかりとお金の使い方を話し合ってみてください。