無駄な支出の少ない生活を維持
住宅ローンは65歳までに完済を
上のお子さまの高校受験を来年度にひかえ、家計に占める教育費の割合がじわじわと膨らむ時期ですね。二人の年齢が離れていて大学進学の時期は重ならないものの、ご主人は下のお子さまの独立時に61歳、住宅ローンの完済時で75歳。「教育」「住居」「老後」の資金計画を、しっかりと考えておく必要があります。
家計は、支出が抑えられているうえに毎月8万円の貯蓄ができており、意識の高さがうかがえます。唯一残念な点は、高い携帯電話代。解約違約金を払ってでも、会社やプランを見直した方が節約できる可能性もあります。お子さまの塾代を捻出することを目標に、一度、安くなる方法を調べてみてください。
お住まいの場所にもよりますが、保有している車についても、下のお子さまが小学校に上がり奥さまの転職などで必需品でなくなった場合は、手放すことも検討を。年間35万円程度が節約でき、塾代や老後資金のほか、思い出づくりの家族旅行代などに充てられるお金になるかもしれません。
住宅ローンは、遅くとも、ご主人が年金生活に入る65歳までに完済しておきたいところです。65歳時点で残債は約600万円。貯蓄のペースがくずれなければ、教育費を差し引いても、60歳までに1000万円程度の貯蓄ができそうです。二人の独立後に完済するのもひとつの手ですが、繰り上げ返済は少しでも早い方が利息の支払いの軽減効果が大きいので、上のお子さまの独立後に貯蓄の進み具合をみながら、200万~300万円程度の繰り上げ返済を実行するのもおすすめです。
現在の生活スタイルから考えると、老後の最低限の生活費は公的年金でまかなえそう。老後資金は退職金を含め約2000万円を目指して、60歳以降の就労や奥さまの働き方を考えてみてください。計画に厳しさを感じるようなら、大学での奨学金活用も検討を。