任侠書房
今野敏 中公文庫・734円
ヤクザが組長から任されたのは、倒産寸前の出版社の立て直し⁉
簡単に言ってしまえば、倒産寸前の出版社の経営を突然任されたヤクザのお話です。
いまどき珍しく、任侠(にんきょう)道をわきまえた主人公・日村が属するのは阿岐本(あきもと)組。ヤクザ。その組長が〝道楽”で中堅出版社「梅之木書房」の社長に就任することになります。そして、日村も役員に。
ヤクザが、出版社の経営を突然任される日が来るとは…。トラブルに次ぐトラブルに見舞われ頭を抱える日々。個性的な編集者たちとともに奮闘する日村の姿が描かれます。
「とせい」を改題した、「任侠シリーズ」3作の第1作目。ヤクザのイメージが変わるかも!と思わせる1冊です。
【紹介者】
大垣書店四条店 小林素紀さん
大垣書店四条店 小林素紀さん
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