お子さまの誕生に備えて貯蓄を増やし、
家計を万全に
お子さまの誕生に向けて、ご夫婦で不妊治療に取り組まれているとのこと。経済的にも体力的にも負担が大きい中、家計は何を優先し、どこから手をつければいいのかお悩みのようですね。今やるべきことは、お子さまができた場合に備えて貯蓄を増やし、家計を万全に整えておくことです。
2年以内に第1子が誕生した場合、自立するころには、ご主人の年齢が60歳を超えていることを考えると、貯蓄ができる期間は第1子が中学2年になるぐらいまで。あと15年程度です。住宅購入で貯蓄が減少したいま、短期間のうちに、予備資金をはじめ、教育資金や老後資金の準備、住宅ローンの返済計画を立てていく必要があります。
現状では、年間80万円の貯蓄ができていますが、毎月10万円超の住宅ローンの返済が将来負担になっていく可能性があります。いまの時期に、もう少し頑張って貯蓄に励んでおきたいところです。支出のうち、通信費や雑費からそれぞれ1万円程度をカットし、年間貯蓄額100万円を目指してみてください。
ご主人の保険は、ご結婚される前から加入されていたとのことですが、保険料が高めです。仮に、保障が生涯続く終身保険の場合、加入時期が古く金利が高い時代に入った保険ほど、保険料が割安で解約時の返戻率は高い、いわゆる“お宝保険”の可能性もあります。将来、解約することで老後資金に充てられるかもしれないので、一度、保障内容を確認してみてください。掛け捨て型の定期保険は、見直しで保険料をカットできるかも。健康に不安があるようなら、とりあえず、お子さまができた場合を想定して加入し続け、できなかった場合は保障を減額するのも一考です。
住宅ローンはご主人が61歳のときに完済できる計画なので、繰り上げ返済をするなら、お子さまの誕生を見極めてからでも遅くはないでしょう。