無理のない範囲で、早めに復職を
今のうちに将来の生活設計を熟考
ご出産おめでとうございます。楽しくにぎやかな家庭が目に浮かぶようです。
あと2人はお子さまが欲しいけれど、生活費が心配というご相談ですね。ただ、出産のタイミングは思うようにならないことが多いもの。いずれお子さまが増えるという前提で、まず、お金の面から参考にしてほしいポイントを紹介します。
お子さまが増えると生活費が増加し、今のままでは赤字家計に転落する可能性がとても大きいです。不足分を補うには、収入の柱の数を増やすことが有効な方法です。すでに相談者もお考えのように、復職は、早い時期をおすすめします。ただし、お子さまとふれあう時間が取れる範囲で、無理は禁物ですよ。
心配なことばかりではありません。政府が掲げる子育て支援の方針は、今後の安心材料の一つになるでしょう。例えば、本年度から京都府では、第1子が18歳未満であれば、保育所・幼稚園に通う第3子以降の子どもの保育料を無償化(所得制限などあり)。さらに対象を拡大する方向で、検討が進められています。ということは、直接・間接的な援助が、今よりも充実していくことが見込めます。
お金の面もさることながら、大切なのが将来の生活設計です。
2014年の厚生労働省の人口動態調査によると、出生数からみた母親の年齢は、35歳以上が約28%。子どもが22歳のとき、父母60歳前後、祖父母85歳超のケースが想定されます。退職を前にした給与減の時期と教育費がまだかかる時期、そして老後費用の準備が重なり、うまく乗り切れない家庭が増える懸念が生じています。妊娠・出産前から、先々の生活設計を考え、準備しておく必要性がより高まっている時代なのです。
家族の将来像について、今のうちから夫婦でしっかりと考えておきたいですね。