ロマンス
タナダユキ 文藝春秋・1350円
ロマンスカーで出会った、怪しげな男との箱根巡りの行方は?
今年の1月に初めて訪れた箱根。自然豊かで温泉もあり、そこから見た富士山の美しさは忘れることができません。
本作はそんな箱根が舞台の物語。新宿と箱根を結ぶ小田急ロマンスカーの車内販売員である鉢子は、ワゴンから万引をした怪しい映画プロデューサーの男とひょんなことから箱根巡りをすることに。
人生は後悔だらけ。何もやらない後悔よりやりたいことをやって後悔する方がはるかにいいという言葉が心に響きます。
登山鉄道に大湧谷、芦ノ湖と僕も巡った箱根の名所が登場するのも読みどころ。本書を片手に箱根の旅に出られてはいかがでしょうか。もちろんロマンスカーに乗って。
【紹介者】
ことばのはおと 中村仁さん
ことばのはおと 中村仁さん
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