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かけいぼ診断 ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計の色んな悩みにお答えします

質問

住宅ローンの返済、教育費の本格化、
老後資金の準備で今後の家計が不安

夫43歳(会社員) 妻43歳(パート) 子6歳・4歳

住宅ローンの返済が夫の定年まで続きます。今後、教育費が本格的にかかる時期や老後資金の準備時期が重なりそうで不安です。児童手当や祖父母から子どもへのお年玉やお小遣いは、全て子ども用の口座へ。マイホームの購入に使ってしまいましたが、夫のボーナスも貯蓄しています。家計や先々のやりくりなど、何から手をつければよいですか?

まずは支出6カ月分の貯蓄が目標
住宅ローンの完済を早める努力を

子育てと仕事の両立に頑張っておられますね。家計簿は赤字になっていますが、学資保険や児童手当などを確実に積み立てている結果なので、大きな問題はありません。 ただし、住宅ローンが完済しないうちに、教育費が本格的にかかりだし、老後資金の準備も必要になってくるため、今のうちから対策を考えておく必要があります。気を引き締めて、計画的に備えていきましょう。

何から手をつければよいか悩まれているよう。まずは、毎月の支出の6カ月分にあたるお金をためることを目標にしてみてください。ご相談者の場合、200万円の貯蓄を目指して、やりくりを頑張ってみましょう。

支出の中で見直しができそうなのが食費。決してぜいたくはしていないのですが、理想は手取り収入の15%程度です。児童手当を除いた手取りの15%分にあたる4万5000円を目安に、1割カットを心がけてみてください。通信費がかさんでいる点も気になります。こちらは、携帯電話などの機種の変更やプランの見直しをすれば、少なくとも2割はカットできるはずです。

また、お子さまがまだ小さいことを考えると習い事や教材費用も高め。「できるだけいろいろなことを経験させたい」という親心が伝わってきますが、本当に価値がありそうなものだけに絞り、将来の教育資金に回すという意識も大切です。ぜひ、この機会に検討してはいかがでしょうか。

目標の貯蓄額がクリアできたら、家計の見直しで浮いたお金を住宅ローンの返済に回すのも一手です。ご相談者の場合、今と金利が同じと仮定して試算すると、毎月の返済額を1万円増やせば、返済期間を2~3年ほど縮めることが可能。このような住宅ローンの「条件変更」が行えるのかどうかは、金融機関へ確認を。完済時期を早められれば、老後資金への余力が生まれてきますよ。

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
八束 和音

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