どんな目的にでも対応しやすい
貯蓄を活用して、バランスよく
このコーナーに応募するために、1年間こつこつと家計簿をつけてこられたとのこと。とても細やかに、各支出の把握ができていますね。
家計簿を拝見すると、一人暮らしのおじいさまに仕送りをされるなど、ご夫婦の温かい人柄が伝わってきます。また、住宅ローンを「元金均等返済」にし、元利均等返済に比べて返済総額が少なくてすむように工夫されているのはグッド。支出の中でも、光熱費は、太陽光発電を活用することで、とても上手に抑えることができています。
そんな家計の中で、まず見直しできそうなのが食費です。育児休暇中は時間の余裕が少しできると思うので、食材の工夫などで1割カットを目指してみてください。
また、ご相談者が感じておられるように、保険料はかなり負担が大きくなっています。生命保険料が毎月の手取り収入に占める割合は約18%。家計の柔軟性という点から考えると、保険に偏り過ぎています。「老後資金」を目的にしているため貯蓄性の高いものが多く、解約すると返戻金がマイナスになる可能性もあります。その場合は、解約ではなく、保険料の払い込みをストップして保障を残す「払い済み」にするのも一手です。
育児休業中でも赤字にならない家計をめざし、今から見直しを進めてみてください。お子さまの教育資金など、どんな支出にも対応できる貯蓄を利用するとバランスがよいでしょう。
ボーナスはためることができているので、この一部で繰り上げ返済をこまめに行うとよいでしょう。住宅ローン控除が終了後にとお考えかもしれませんが、控除で戻ってくる税金よりも、早期に繰り上げ返済をすることで不要となる利息分の方がかなり大きくなります。将来の家計にも余裕が生まれてきますよ。
今後もこの調子で家計簿をつけて、夢をかなえていってくださいね。