私たちが星座を盗んだ理由｜コレ読んで！

５つの物語すべてに用意された、思いがけないラストとは

以前から注目していた北山猛邦氏のミステリー。今夏私が出合ったのが、５つの物語が収められた短編集「私たちが星座を盗んだ理由」です。まるで音楽のような、流れるような文章からは、ラストに背筋も凍る恐怖が待ち受けていようとはとても想像できません。

表題作「私たちが星座を盗んだ理由」は、姉妹と幼なじみの男の子の、淡くはかない初恋を描いた物語。10年以上前、七夕の短冊に書いた「ほしのくびかざりがほしい」という願いが、想像もできない結果を招くことに…。

この暑さの続く日々に、北山猛邦氏による氷のような冷たさを感じるミステリーを、ぜひご堪能ください。

【紹介者】
大垣書店四条店　小林素紀さん

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