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木屋町仏光寺に「高瀬川ききみずガーデン」登場

川床といえば、京都の夏を象徴するものの一つ。8月22日(土)~9月7日(月)、そのミニ版が木屋町仏光寺の高瀬川に登場し、ここをステージにさまざまな催しが行われます。高瀬川が〝遊び場〟へと変身しますよ。

床や橋が設置される仏光寺橋のすぐ南側に、実行委員会のメンバーが集合。左から、前川八洲男さん、安芸早穂子さん、貴志カスケさん、森下和真さん、堀江典子さん、小野塚佳代さん、若山喜正さん

イベント「高瀬川ききみずガーデン」の舞台は、木屋町仏光寺、仏光寺公園のすぐ前の高瀬川です。数段ある階段から降りたところに設置されるのが約3畳分の川床。その床と、床から続く“八ッ橋”と呼ばれる橋の上でワークショップを行ったり、「川に足をつけて、ちゃぷちゃぷと水遊びをしてもらったりします」。

そう話すのが、床と橋の先にあるギャラリーのオーナー・前川八洲男さん。「高瀬川ききみずガーデン」実行委員会の事務局担当者です。

7月のある日、安芸早穂子さんをはじめ、実行委員会のメンバー4人が集まると聞き、取材に行ってきました。

イベントイメージ

この日のミーティングには4人が出席。事前の交渉事や当日の段取りについて話し合われました

このイベントを思いついたきっかけとは何だったのでしょう。

「高瀬川ってきれいですよね。それは地域の方々が次世代に残そうと頑張ってこられたから。この川を拠点に、そういった地域の人に喜んでもらえ、地域のにぎわいをつくれるイベントができないかと考えたんです」と前川さん。

「以前からこの周辺に住んでいる人に聞くと、昔は川が子どもたちの遊び場だったそうなんです。今は、なかなかそうもいきません。ですので、川に触れて、水と親しめる、地域のコミュニケーションの場をつくりたいと、昨年の秋から準備を始めました」

実行委員会が発足したのは今年3月。高瀬川保勝会や木屋町会といった地元の団体からの協力を得て、期間限定で川に床や橋を設置することが可能となったのだとか。

それにしても、なぜ床? 記者の疑問に前川さんが視線を送ったのが、川に面した縁側のような一角でした。

「夏になると、ここに座って川に足をつけたり、ビールを飲んで涼んでるんです(笑)。その延長線上で、床というアイデアが出てました」

水上茶会や“土偶探し”も!

ギャラリーに面した〝床〟。期間中は、木屋町通から川へと階段を下り、ミニ床と橋を渡ると、ここにたどり着けます。それにしても気持ちよさそう!

期間中に行う催しについては、実行委員会のメンバーで話しあうほか、公募でも受け付けをしていたそう(現在は終了)。

「公募では、水上茶会という案がありました。それはぜひやってみようと思っているんですよ」

安芸さんは、「古代人の服を自由に着ることができるワークショップや、土偶を見つける“宝探し”、それに夏休みの自由研究にも役立つ催しも企画中です」。実行委員会のメンバーには、芸術の専門家や都市環境学の研究者、さらには発明家(!)も名を連ね、考古学や植物学の研究者、芸術大学の学生や卒業生も多く協力しているとのことなのでユニークな催しが期待できそう。

8月23日(日)には、オープニングイベントとして、仏光寺公園での「路地裏スケッチ会」や「島原の太夫道中」(午後6時~7時、雨天中止)が開かれます。そのほか詳細については委員会事務局の前川さん=TEL:080(3761)3960=に問い合わせを。イベント参加は無料。

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