母のこまやかな愛情が伝わる家計
水・光熱費や保険料は見直し可能
シングルマザーとして2人のお子さまを育てながら、仕事もバリバリとこなしておられるご様子を、とても頼もしく思います。日々節約しつつ、お子さまの教養のために習い事を重視するなど、母親としてのこまやかな愛情が伝わってくる家計簿です。
支出をみると、食費や雑費などの項目には、ほとんど無駄がありません。唯一、気になるのが水・光熱費。電気・ガス・水道のどれが高いのかをチェックして、全体で1~2割のカットを目指してください。
負担を感じている生命保険は、見直しが可能。一般的なサラリーマン家庭の死亡保障の目安である3000万円の定期保険と日額5000円の医療保障に加入しても、インターネットの生命保険などを活用すれば、保険料は月々6000円弱に抑えることができます。「自分に何かあったら」という切実な思いがうかがえますが、この機会に見直してみましょう。
この先、万が一養育費が支払われなくなっても、今の家計なら、あまり不安を感じなくても大丈夫ですよ。水・光熱費や生命保険料のカット分を、ご長男の希望する習い事に充ててみてもよいでしょう。
ご自身の老後も心配されているようですね。公的年金の不足を前提として準備しておきたい老後資金は、退職金を含めて3000万円程度といわれています。ただし、これは夫婦2人の金額なので、1000万~1500万円を目安にするとよいでしょう。ご相談者の場合、ご長男が大学を卒業する時点でまだ48歳。老後資金をためていく時間は十分あります。
将来への備えだけでなく、あっというまに成長するお子さまとの〝今の生活〟もぜひ楽しんでくださいね。ボーナスの一部を家族でのレジャー費に回すなど、たまには息抜きをして思い出もつくりながら、ご家族の夢を形にしていきましょう。