夫の収入だけになっても返済可能
年間で赤字にならない家計を維持
お子さまの成長を楽しみながら、充実した日々を送っている様子が目に浮かびます。
住宅ローンの効率的な返済方法は、金利の支払いを減らすことにつきます。例えば金利1.3%、返済期間25年、借入金額2500万円の場合、支払う金利の総額は430万円。この部分を節約するためには、3つの方法があります。
1つ目は、住宅ローンの残高を減らし、返済期間を短縮、元本部分を一部返済する「繰り上げ返済」を行う方法です。元利均等返済タイプでは、当初利息部分の割合が大きいため、できるだけ早い時期での返済が効率的です。
2つ目が、低金利の利用。同じ金融機関内または他の銀行で、「借り換え」を行うことです。注意点は、その時点の収入や担保価値によっては利用できない場合があり、金利タイプ(変動、固定)をもう一度考える必要があることです。
3つ目の方法は、住宅ローンだけでなく、トータルな家計で考えるやり方です。一部の金融機関では、預金があればローン残高と預金の差額にだけ金利がかかる商品もあります。また、繰り上げ返済に充てる予定の資金を、ローン金利より高い金利で運用できるのであれば、繰り上げ返済をしない方が効率的な選択となります。本来、借入金利以上の運用は至難の技でしたが、現在の低金利下では工夫次第で実行できるような状況になってきました。
この他、自動車ローンや教育ローンを利用するなら、繰り上げ返済を行わずに手持ち資金を充当するのも有効。
ご相談者の場合は、現在の支出を維持していけば、ご主人のみの収入やボーナス、貯蓄で何とかやっていける状況です。通信費や小遣いなどの節約を心がけ、年間で赤字とならない家計を第一に考えましょう。その後は、再び今のペースに戻れると思います。