最低ラインは保育料と赤字解消分
余裕が出てきてから貯蓄スタート
お子さまの笑顔に励まされながら、子育てと家計管理に奮闘されておられることかと思います。赤字は出ているものの、生活費はかなり切りつめられ、ご夫婦の日々のご努力を感じます。
自動車関連の支出が目立ちますが、車のローンはまもなく完済。あと少しの辛抱です。奨学金は、長期間返済が続くため、家計に与える影響も少なくありません。お子さまのために、可能な限り学資は準備してあげたいところ。児童手当だけでも、手を付けずに残しておきたいですね。
奥さまが働かれる場合、どれくらいの収入を目標にすればよいのか、段階を踏んで考えてみましょう。まず、最低ラインは、保育料捻出と家計の黒字化です。保育料は、世帯所得、子の年齢や人数によって自治体ごとに異なりますが、ご相談者の場合、2万円程度になるかと思われます。赤字が約2万円なので、最低でも月4万円の収入は確保する必要があります。次に、児童手当を貯蓄に回すことを目指すと月5万5000円に。さらに、手取り10%ほどを貯蓄に回すとなると月7万5000円になります。
現在、収入に占める家賃の割合は34%。仮に、月7万5000円が上乗せできれば、月収は約28万円になり、家賃はその25%と適正な範囲に収まります。
とはいえ、子育てと仕事の両立は大変なこと。生活のリズムに合わせながら、少しずつ働く時間を増やしてみてはいかがでしょう。
家計の管理は、支払い口座を1つにまとめて効率よく。複数の口座の残高を気にする必要もなくなります。貯蓄は、奥さまが働き始め、余裕が出てきてからスタート。半年分の生活費程度は、いつでも引き出しができる現金で準備しておきましょう。
支払い口座と貯蓄口座は、分けて管理を。貯蓄の成果が一目瞭然になるので励みになります。