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かけいぼ診断 ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計の色んな悩みにお答えします

質問

行き当たりばったりの生活が不安に
老後の準備は、どうしたらいいの?

本人(会社員)42歳 子20歳、20歳、17歳 母66歳

母子家庭で娘3人を育ててきました。何とかなるさと、行き当たりばったりの生活をしてきましたが、三女が専門学校に進学して独り立ちすれば、教育費が終了。長女と次女は生活費として毎月2、3万円のお金を入れてくれるように。この年になり老後の生活に不安を感じはじめました。今後は、保険商品や投資商品にも目を向けた方がよいでしょうか?

生活費の節約と生命保険の見直し
子の独立後は、しっかりと貯蓄を

一人で家族を養うだけの稼ぎがあり、余力がある家計簿。安定した収入があるとはいえ、仕事と家庭の両立には並々ならぬ苦労があったことでしょう。あと少しで、母親業が一段落。今後は、ご自身の人生を充実させながら、豊かな老後が迎えられるような見通しを立てていきたいですね。

家計簿の中で気になるのが、貯蓄が少ない点。住宅購入や教育費など、ライフイベントのための支出によるものかもしれませんが、収入から考えるともっと手元にお金があっていいはず。退職までまだ20年近くあり、今からでも遅くないので、しっかりと貯蓄を増やしていきましょう。

支出の中で、まず目に付くのが水・光熱費。女性5人が同居しているという生活スタイルも影響しているかもしれませんね。少なくとも2割のカットを目指してください。さらに、ボーナス払いまで含めた生命保険料が、年間約65万円とかなりの高額となっています。「自分に何かあったら」という不安から、保障を厚くしすぎている可能性があります。お子さまが成長した現在、死亡保障の減額もできるはず。貯蓄額も踏まえ、死亡保障は2000万~3000万円、医療保障は日額5000~1万円を目安に、掛け捨ての保険への掛け替えを検討してみましょう。貯蓄性の高い保険もあるかもしれませんが、この機会に見直しをすることをお勧めします。

毎月の黒字や浮いた保険料は、とりあえずは確実性の高い金融商品に預けましょう。半年分の生活費と専門学校の学費としてまず500万円をためることを目指し、クリアできたら投資商品を検討してもよいでしょう。

お子さまが独立した後、年間200万円ずつ貯蓄ができれば、15年で3000万円になります。老後資金としては、十分な水準です。気を引き締めて、頑張ってくださいね。

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
八束 和音

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