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コレ読んで!

字幕屋のニホンゴ渡世奮闘記

太田直子 岩波書店・1836円

1秒間で最大4文字。この制約の中で妙技が光ります!

映画は字幕で見るに限るという方は多いと思いますが、それは日本の字幕翻訳家の精緻な仕事のたまもの。本書は、外国映画をストレスなく鑑賞できるよう奮闘する「字幕屋」のエッセー。

人が1秒間に読み取れる文字数は最大4文字。仮に5秒のセリフなら字幕は20字以内。この制限の中でいかにうまく日本語を充てるかが彼らの使命。直訳では通じないし意訳が過ぎればクレームがくる。厳しい制約下で最適最良の日本語をひねり出す字幕屋の妙技。ただ、分かりやすさを求める現代の風潮が更なる制約を課しつつある。説明くさく月並みな言葉では名訳は生まれない。字幕翻訳家がその苦闘と葛藤を吐露する痛快な本。

【紹介者】
月と六ペンス 柴垣希好さん

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