収入から貯蓄に回す金額を明確に
漫然とした支出の削減を心がけて
同じ年代の平均的な家計と比較すると比較的余裕のある収入を、上手にやりくりしておられますね。その中で、「ちょっとしたイベントの発生により貯蓄計画が崩れてしまう」というお悩みですね。
このような悩みにお勧めな解決法は、貯蓄の目標額を明確にすることです。ご相談の文面からは、なんとなく支出を重ねた結果の収支となっているように感じます。現在のように収入から支出を引いた残額を貯蓄するのではなく、まず収入から貯蓄分を除き、残額を支出に充てるという考え方を取り入れてみましょう。
また、交際費や子どもにかかる費用といった計画外の支出は、今後も同じペースで発生することが想定されます。そうであれば、この支出も予算に組み込んでしまうことが可能です。
これらの結果、支出が超過するのであれば、他の支出項目との間で優先順位を決めて不要な支出項目を削るか、予算額を減らすことが必要になります。こうすることで、交際費や雑費などを中心にざっくりとした支出となっている部分をシビアに見つめることができ、家計収支の改善につながります。
当面の貯蓄目標額は、次のようにしてみてはいかがでしょうか?
教育費の積み立ては、学資保険を利用して現状維持。それ以外に月々3万円と、年2回のボーナスから20万円ずつ。幼稚園費用などの増加分は、給与の上昇分や奨学金返済後の返済相当分2万円が充てられるでしょう。
それでも計画通りにいかないときは、目標金額分の財形貯蓄を始めてみるのも一手。給与から天引きされる財形貯蓄なら、手取り額が減少するため、「手元に現金があると、つい使ってしまう」というケースの対策として効果的です。
支出項目の優先順位は、ご主人と一緒に将来の計画を立てながら考えてみてくださいね。