定年退職までの14年間がカギ
年間200万円の貯蓄を目標に
まもなく第1子をご出産予定とのこと。待ち遠しいですね。寒さが厳しくなる時期、体調管理に気をつけて元気な赤ちゃんを産んでくださいね。
ご主人の収入が安定しているので、今のところ余裕のある家計といえます。しかし、お子さまが中学3年生になり教育費がかかりはじめる時期に、60歳になったご主人は定年退職。退職後に再就職されるとしても、収入は半減することが予想されるため、今後14年間のお金の使い方と貯(た)め方が重要です。
まず、マイホームの購入を検討されておられるとのことですが、現在の家賃程度に抑えた上で、退職までに完済できることを前提に考えると、借入金額1500万円、金利2.0%、借入期間18年で、月額返済額が8万3000円になります。この場合、完済年齢は64歳になるので、3年に1度、100万円ずつ4回の繰り上げ返済を実行することで、60歳までに完済することが可能です。仮に、2年後、700万円の頭金を入れるとすると、諸費用込みで2200万円が住宅購入の予算ということになります。
次に、ご主人が60歳以降にかかる教育費は、大学のみ私立に進学すると仮定して約700万円と試算。老後資金と合わせて、60歳までに2500万円程度は貯めておきたいところです。
現在の貯蓄残高も考慮し、年間200万円の貯蓄を12年間できれば、住宅ローン、教育資金、老後資金が達成できそうです。現状では年間100万円超の貯蓄は可能な様子なので、ご出産後、お子さまの手が離れる時期から、さらに100万円の上乗せ貯蓄を目指して奥さまも仕事を検討されてはいかがでしょう。
最後に、家計は、低く抑えられている食費や水・光熱費に比べて、少し高めの通信費や掛け捨て型の医療・死亡保険の保険料、ガソリン代、ご主人のお小遣いが見直しどころです。