各項目を見直して、地道に支出減
状況が許せば妻の収入でカバーを
小さな子どもを抱え、赤字で貯蓄を切り崩している状態に、とても不安を感じておられると思います。今の家計を立て直すためには、「支出を減らす」「収入を増やす」という2つの方法しかありません。まずは、可能な限り支出を減らすことを心がけ、それでも難しい部分は奥さまの収入増で補うというステップで考えてみましょう。
手取り収入とのバランスからみて、負担が重くなっているのが住居費、小遣い、通信費の3つ。家賃とガレージ代を合わせた住居費が、児童手当を除いた手取り収入に占める割合は36.5%。理想の住居費は25%が目安ですから、家計を圧迫する原因になっています。すぐに引っ越しするというのは難しいかもしれませんが、日頃から適切な物件がないかアンテナを張っておきましょう。
また、小遣いの目安は手取り収入の10%。今のご主人の収入からみると高いといえるので、厳しい家計を理解してもらい、2万円以内に抑えてください。
さらに、通信費の目安は手取り収入の5%ですが、携帯電話とインターネットなどを合わせた金額はこれを大きくオーバーしています。中でも携帯電話代は、利用を控えたり、プランやキャリアの変更などの見直しで3割はカットしたいものです。家計の緊急事態ですから、一般的な携帯電話へ戻すなど思い切った対策も必要かも。食費や日用品、その他の項目についても、使い過ぎという水準ではないのですが、それぞれ2割のカットを目指してみましょう。
見直しの項目が多く大変に感じるかもしれませんが、この範囲でやりくりされているご家庭も決して少なくありません。全て実行できれば、赤字を2万円まで減らすことが可能です。状況が許すなら2万円分の収入アップ、難しければ当面はボーナスから補填(ほてん)する形でやりくりしてみてください。