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かけいぼ診断 ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計の色んな悩みにお答えします

質問

子どもの教育費や老後資金が心配
妻の働き方についてアドバイスを

夫(自営業)38歳 妻(パート)38歳 子9歳、6歳

夫は、自営業のため国民年金しか加入していません。妻は、派遣社員として時短で勤務。子どもの成長とともに教育費がかかってきますし、老後のことなどを考えると、妻も厚生年金に加入できる働き方にすべきか迷っています。当面は、家族や子どもとの時間も大切にしたいのですが、今後の働き方についてアドバイスをお願いします。

夫の収入が安定して見込めるなら
働く時間を徐々に増やすのも一考

ご夫婦共働きでお子さまも小さいため、余裕がある家計簿です。仕事と子育てを両立しながら、食費やお小遣いなどうまく抑えることができていますね。

支出はどれも抑えられていて、大きな無駄はありません。ご主人の生命保険料がやや高めですが、自営業のため保障を手厚くしているとのこと。いろいろと考えた結果なので、現状維持でOKです。奥さまが生命保険に未加入なら、月額5000円を目安に医療保障だけは確保しておきましょう。

積み立てや学資保険、黒字分を合わせると、手取り収入に対する貯蓄率は約45%でとても優秀です。ただし、自営業で公的年金が少なく、退職金がないことなどを考えると、気を緩めず貯蓄を増やしていきたいもの。お子さまが小学校高学年に上がるまでは、教育費の負担も軽くお金が最もためやすい時期なので、ぜひこの調子で頑張ってください。

自営業の人が、国民年金の上乗せとして活用できるのが「国民年金基金」「個人型確定拠出年金」。2つの制度の掛け金を合わせて最大月額6万8000円まで積み立てることができ、掛け金は全額所得控除の対象となります。税制面を考えると、一般的な積立式の金融商品を利用するよりもメリットが大きいので、加入を検討してみてもよいでしょう。

奥さまの働き方における「収入」と「労働時間」のベストバランスは、家庭の状況や価値観で変わるため、一概にこうすればよいとはいえません。ご主人の収入が安定的に見込めるなら、今の状態から徐々に働く時間を増やすのもよいでしょう。

しかし、奥さまが正社員で働くことを希望するなら、年齢を考慮して早期の就職活動をおすすめします。この機会に、ご夫婦で将来についてじっくり話し合い、家族にとってベストな形を選ぶようにしてください。

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
八束 和音

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