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試写室・劇場から

ジョン万次郎の夢

9月13日(土)〜28日(日)、京都劇場にて公演

写真はこれまでの公演より

「夢と勇気と信じる心」が、感動と共に伝わってくる!

劇団四季が、「オペラ座の怪人」「美女と野獣」などの大型ミュージカルと共に、力を入れているのがファミリー・ミュージカル。その中から、今回上演されるのは「ジョン万次郎の夢」。幕末の動乱期に、日米の懸け橋として多くの業績を残した中浜万次郎(ジョン万次郎)の、好奇心と行動力にあふれた半生を描いた物語である。

土佐の漁村で生まれた万次郎は、14歳で初めての漁に出たものの、嵐に巻き込まれて遭難。やっとたどり着いた無人島で、アメリカの捕鯨船に助けられる。そこで船長や船員たちと心を通わせた万次郎は、彼等と共にアメリカへ渡ることに。やがて、見るもの聞くもの初めてづくしのアメリカで8年間暮らすうち、「日本の鎖国の扉を開かなければ!」と命がけの帰国を決意する。諦めなければ、必ず夢はかなうと信じて…。

史実をもとに、勝海舟、福沢諭吉、島津斉彬なども登場させ、歌やダンスをふんだんに取り入れた演出はわかりやすく楽しい。何よりも万次郎のキャラクターが魅力的だ。特に無人島で初めて船長とかわす会話が「ホワット ユア ネーム?」「ネーム? 眠~くない!」「ナイス トゥ ミート ユー」「内密?」などなど、たまらなくおかしくかわいい。親子一緒の観劇をおすすめしたい。

(文筆業 あさかよしこ  

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