西の魔女が死んだ
梨木香歩 新潮文庫・464円
自分で判断し実行できる、そんな女性になるために
これは、学校生活になじめない一人の少女が、自らを魔女であると語る祖母と一カ月間生活をともにすることで成長していく物語です。
この本では、魔法などを使うファンタジーの世界の魔女ではなく、規則正しい生活を営みながら、生活の中で起こるさまざまなことを自分で判断し、実行できる女性のことを魔女であるといっています。
意志が弱いと自覚している少女が、大自然の暮らしのなかで疑いの心や怠け心や諦め心に打ち勝って、決めたことを黙々と続けることで大人へと成長していく過程が語られます。
日々の生活を大切にする全ての人にお勧めしたい一冊です。
【紹介者】
エレファントファクトリーコーヒー 畑啓人さん
エレファントファクトリーコーヒー 畑啓人さん
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