年収に対する貯蓄率20%超で優秀
衣服費など必要経費と割り切って
ご夫婦ともお仕事を持ち、お忙しい状況で治療を続けておられるとのこと。経済的な側面のみならず精神的にもご負担がかかっている中、先々を見据えてやりくりされている様子が伝わってきます。
家計は一見赤字に見えますが、この月は慶弔費などにお金がかかったことが原因。ご夫婦の個人年金は貯蓄として捉えることができるため、実際は黒字になっています。また、年間で150万円のお金をためることができているので、手取り年収に対する貯蓄率は20%超。医療費の負担が重いことを考えると、優秀な水準といえるでしょう。
支出では、ご相談者もお考えの通り衣服費が高めですが、サービス業という仕事柄からも必要な経費と割り切ってください。また、外食を含む食費も高めですが、遠方への通院で体力や時間が限られることを考えると現状維持でOKです。家計に余裕がある月は、予算を少し高めに取って、「ちょっとぜいたくな外食」を楽しむ日を設けてみるのもよいかも。ご夫婦でリラックスできる機会が増えると、また明日から頑張ろうという気持ちになれそうです。
住宅購入時に組んだ住宅ローンは、低利で返済額も無理がありません。金利が切り替わる10年目まで返済を続けて、切り替え時に完済しようと考えておられるとのこと。手元にまとまった貯蓄があるため、現時点で繰り上げ返済を行うのも一手です。借入金額1200万円、金利1.2%、返済期間20年の住宅ローンを2年2カ月返済後、100万円で「期間短縮型」の繰り上げ返済を行うと仮定すると、返済期間は2年弱(22回分)縮まり、支払うはずだった利息約24万円が不要に。返済時に手数料は必要ですが、数千円というケースがほとんどなので、それを差し引いてもメリットはありそうです。ご夫婦のお気持ちによっては、検討してもよいでしょう。