へたも絵のうち
熊谷守一 平凡社ライブラリー・1188円
自分に正直に生きた画家
その生涯から学べることとは
これは、“仙人”や“てんぐ”に例えられた画家・熊谷守一が、91歳のときに自分自身の経歴について語った本です。
東京の美術学校の同級生で、その後、画家となった青木繁以上の天分といわれていたにも関わらず、帰郷をして山仕事をしたり、絵を一切描かずに生活をしたり、そうかと思うと、晩年は庭の生き物や植物の絵を描き続けたり…。
「結局絵などは自分を出して自分を生かすしかないのだと思います。自分にないものを、無理になんとかしようとしても、ロクなことにはなりません」と話す熊谷守一。
自分自身に正直に生きることが難しいと思っている全ての人に読んでもらいたい一冊です。
【紹介者】
エレファントファクトリーコーヒー 畑啓人さん
エレファントファクトリーコーヒー 畑啓人さん
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