ネイチャー
5月2日(金)からMOVIX京都、T・ジョイ京都で公開
ダイナミックな自然の神秘を鮮烈な3D映像で味わう
さて、ゴールデンウイーク! 子どもたちも一緒に非日常の世界を満喫したいなら、この映画。見た後に感じたこと、印象に残ったものについて話し合うことをおすすめしたい。自分たちを取り巻く自然や生き物に対しても、もっと関心を持つきっかけになるのではないだろうか。
映画は、都会に降り注ぐ雨のシーンから始まり、アフリカの熱帯雨林、火山地帯の湖、乾き切った砂漠、サンゴ礁の海底などへと移っていく。テーマは、生命の源ともいえる「水」であり、人間の目からは非常に不毛な地に見えても、そこに生きる生物たちがいる。不思議な行動を示すフラミンゴ、水を求めて長い旅をするアフリカゾウ、凍った山に住むゲラダヒヒ…。そのほか、あまりお目にかからない生物の姿に、おとなだって子どものころに抱いたような好奇心に満たされる。
ただ、ものの見方を強要する“おしゃべりな”ナレーションには首をかしげた。自然は自然のままに受け取るべきだと思うのだ。子どもたちには「映画では、ああ言ってたけど、どう思う?」と問いかけてみて。どんなふうに撮影したのかとびっくりするほどに素晴らしい映像をもとに、自身の想像力を大きく育ててほしいから。ニール・ナイチンゲール、パトリック・モリス監督。
(ライター 宮田彩未 )