日本の七十二候を楽しむ
文・白井明大 絵・有賀一広 東邦出版・1728円
四季だけではない季節を知る、それは人生が豊かになること!
道端にタンポポを見つけたり、山からウグイスの声が響いてるのに気づいたり。ふとした瞬間に季節の移ろいを感じるときが、どこか懐古的な気持ちになれて好きです。でも本当はもっとたくさんのことが季節を知らせてくれているはず。風物詩は知っていればいるほど、人生は豊かになると思うのです。
この本は旧暦における暮らしの歳時記。季節折々の草花や野鳥、旬の野菜や魚、風や雲の名前など、日本の風物詩をまとめた一冊です。詩人である著者の穏やかな語り口と淡いイラストで、日本の七十二候を彩る演者たちのアルバムのようになっています。季節感は人を情緒的にさせる。その機会が増える本です。
【紹介者】
月と六ペンス 柴垣希好さん
月と六ペンス 柴垣希好さん
()