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コレ読んで!

知識人99人の死に方

監修・荒俣宏 角川文庫・700円

「死」を通じて見つめ直す、自分の「生」

本書は、戦後を生きた知識人99人の死の間際に焦点をあてた少し変わった本です。図鑑的性格を持つ本で、巻末に死因別のインデックスがついています。

臨終、死の際で人は何を思うでしょうか。死を目の前に池波正太郎は「こればかりは未経験のことゆえ、不安だ」と言いました。いかなる文人、賢人にも死は平等に訪れます。年を取って、数多くの経験を積んでも死は最後まで未知のままです。

私もその時を遠い先のこととしか考えることができません。それでも、この本を読み、敬愛する知識人たちの死を通じて、自分の「生」を見つめなおすことができました。

【紹介者】
FUTABA+京都 マルイ店 鎌田裕樹さん

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