夫の死亡保障にもっと上乗せを
生前贈与など税制変更は2015年
積極的に繰り上げ返済を行い、税金や旅行のために計画的に貯蓄されるなど堅実な家計簿。毎月の支出はどの項目も無駄がないのですが、とりわけ通信費はとても上手に抑えられていますね。
ご主人の生命保険ですが、保険料から推測すると病気死亡の場合の保障は400万~600万円程度。小さなお子さまがいる専業主婦家庭としては不足気味です。掛け金の低い「定期保険」などを活用して、2000万~2500万円程度の保障の上乗せをされてはいかがでしょうか。現在の年齢なら月々の負担は5000~6000円ほどアップしますが、これは安心料として割り切りましょう。
また、毎月少しずつ赤字が出ていて、将来に不安を感じておられるようですね。赤字があるといっても、支出に備えた積み立てに回っている部分もあり、ボーナスから補填(ほてん)ができる水準なので大丈夫。奥さまは、あせらず、まずは心と体を休め病気を治すことに専念してください。これまで返済を頑張ってこられたので、お子さまにお金がかかりはじめる4~5年後には住宅ローンも完済できそうです。そうなれば、十分教育費への対応も可能です。
さて、「生前贈与」にかかわる税制変更は2015年から。具体的には、父母や祖父母から20歳以上の子どもや孫に贈与を行う場合、3000万円以下の贈与には税率が低くなる仕組みが適用されることになります。土地の贈与を受けた方がよいかどうかは、親御さんの資産の状況、家族の考え方、相続税の有無によっても変わってきます。相続にかかわる財産評価や、どのようにすべきかの詳細を知りたい場合には、専門家である税理士にアドバイスを求めることをおすすめします。
奥さまの仕事復帰はあまり急がず、まずは「健康」を第一に考えて、現状維持を心がけていきましょう。