後戻りできない住宅購入、慎重に
妻の収入が安定するまで様子見を
目が離せない時期のお子さまの世話をしながら、新居を探すのは大変ですね。「高い家賃を払うくらいなら住宅を買ってしまった方が得なのでは?」と思われる気持ちはよくわかりますが、購入してしまうと後戻りできないので、慎重に考える必要があります。
頭金が準備できないまま今すぐ住宅購入に踏み切った場合、諸費用込みでローンを組むことになります。仮に、諸費用込みで3100万円の借り入れができた場合、返済期間30年、金利2.0%で、毎月の返済額は11万5000円程度。また、マンションの場合、月々の管理費や駐車場代がかかるため、住居費だけで月15万円程度になりそうです。現在の家賃4万円との差は11万円。5月に完済予定の自動車ローンで浮いてくるお金や毎月の貯蓄分を全て住居費にあてたとしても、まだ足りないのが現状です。
もちろん、奥さまが職場復帰されれば収入増は見込めますが、第3子の保育園が決まらず復帰が遅れたり、復帰できたとしても育児と家事と仕事のやりくりが難しく、想定していた収入が維持できなくなる可能性もあります。住宅購入は、復職後、収入が安定してくるまで様子をみましょう。
支出については、特に目立ったムダは見当たらないのですが、1万5000円のお子さまの習い事と3万6000円ほどの黒字がどこに消えているのかは気になるところ。また、支出項目に保育料があがっていませんね。2人分の保育料となると、かなり大きな金額になるはずです。
まず、将来のマイホーム購入実現に向けて、年間収支の正確な把握と貯蓄計画を立ててみてください。毎月の給与とボーナスから年間100万円程度が目安。貯蓄は、うっかり手をつけてしまわないよう、予備資金用、お子さま用、住宅用、老後用などと目的別に分けて管理してみてはいかがでしょう。