子どもの進学時期は“我慢の時”
できそうなことから節約の実行を
高校進学に向けて受験勉強に励むお子さまと、一生懸命にサポートされる親御さんの姿が目に浮かびます。これから、お二人のお子さまが独立するまでが支出のピーク。“我慢の時”です。
現在、年間60万円の積み立てができていますが、私立高校へ進学すると教育費は、塾・習い事を含め、年間92万円程度かかってくることが予想されます。公立中学校でかかる教育費は、一般的に年間46万円程度とされているので、2倍の支出増となります。第2子も小学校から中学校に上がり、年間15万円程度の教育費アップが想定されるため、来年以降は、貯蓄の取り崩しも考えられます。まずは、現在かかっている教育費と進学後の教育費の差額を計算し、正確な数字をつかんでおきましょう。
また、今後、第1子が大学に進学し、第2子が私立高校へ進学された場合、貯蓄が底をつきてしまう可能性があります。第2子の進学先は、家計状況をみながら、慎重に検討してみてください。
支出については、少しでも貯蓄の取り崩しを防ぐために、できそうなことから手をつけてみましょう。外食を減らす、携帯電話のプラン見直しや利用料の安い会社への乗り換えといったことから、公共交通機関を利用しガソリン代カット、住宅ローンの金利が現在の水準より高い場合は金融機関に交渉して金利を下げてもらう、子どものやる気の低い習い事は辞めるなど。
家計の引き締めを頑張っても教育資金が不足する場合は、奨学金制度の活用を。老後資金の準備は、お子さま独立時(ご主人の年齢が54歳)から、本格的にとりかかることになります。退職金の見込み額や貯蓄の進み具合をみながら、勇退時期を調整してみましょう。
なによりも体が資本。年に一度予定している旅行を楽しみに、家計支出の山を家族みんなで乗り切ってください。