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かけいぼ診断 ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計の色んな悩みにお答えします

質問

シングルで働きながら子育て中
教育費などの資金計画に助言を

母(会社員)42歳 子9歳

シングルマザーとして働きながら子育て中。子どもの私立中学進学を希望しており、学費は貯蓄で賄う予定です。養育費は20歳になるまでと取り決めていますが、振り込みが遅れる月も。今後、教育費2000万円、住居費2000万円、老後資金3000万円の支出を想定しています。退職金は200万円程度。教育費の資金計画、家計に問題点はないでしょうか?

着実に将来への蓄えを実行中
“非課税制度”の活用も一考を

仕事と子育てを両立され、日々奮闘している様子が伝わってきます。貯蓄と黒字を合わせると手取り収入の36.7%となり、着実に将来への備えができていますね。食費や光熱費、通信費も上手に抑えられ、お小遣いなども最低限の水準であるため、特に支出に問題点はありません。

お子さまの中学受験を希望していて、教育費2000万円を見込んでいるとのこと。中高時代の授業料や定期代、クラブ活動、修学旅行代などにかかる費用を年120万円(6年間で720万円)と見積もり、さらに中学受験までの通塾費用を200万円、中高時代の塾代などを200万円、大学の費用を500万~600万円と考えても、総額は1700万円程度。いま予定している金額で十分賄える範囲です。

ご両親から教育資金援助の申し出があるのは、とてもありがたく心強いですね。現時点でかなりの蓄えがあるのですが、今後の家の建て替えや老後資金などの負担を考えると、お言葉に甘えてみるのも一考です。

今年の税制改正で創設された「教育資金に関する贈与税の非課税制度」を活用すれば、祖父母から孫へ教育資金を贈与する場合、孫1人につき最大1500万円が非課税となります。贈与をする側は信託銀行などの金融機関に受取人名義の口座を作って入金し、受け取る側は教育費の領収書を金融機関に提出してお金を引き出す仕組みとなっていて、2015年末までお金を拠出することが可能です。ご両親に相続税がかかる場合には、生前贈与の活用によって相続税を減らせるメリットも。一度親子で制度の活用を話し合ってみてはいかがでしょうか。

とても頑張っているご相談者も、たまにはリフレッシュを。お子さまは、高学年で受験勉強、中学生になるとクラブ活動などで忙しくなります。貴重な今の時間を、ぜひ二人で楽しんでください。

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
八束 和音

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