ライフプランと向き合う時期
収入アップが不安解消のカギ
おひとりで2人のお嬢さまを育てられ、ご苦労が多かったことと拝察します。さまざまな困難を乗り越えてお嬢さまを育て終えた今、「自身のライフプラン」と向き合う時期にきています。
家計の中で気になるのが食費・雑費の月による変動。節約するには、予算を決め、その範囲内でやりくりするのがポイント。水・光熱費も高めです。季節の変動もあるでしょうが、2、3割のカットを目指しましょう。保険は貯蓄がわりのようなので、負担は重いですが現状維持でOKです。
ご自身のライフプランを立てるための第一歩は、「ひとりで生きる」には、いくらお金が必要かを把握すること。お嬢さまの独立後、単身で安い賃貸住宅に移ったとしても、最低月十四、五万円のお金はかかります。一方、65歳以降の公的年金は、国民年金だけなら最大で1カ月6万6000円しか支給されません。元夫からの援助が打ち切られてしまうと、不足は貯蓄の取り崩しと、定年後も働くという方法でしか補うことはできません。
65歳以降も現収入が得られると仮定しても、年金と合わせて「最低限の生活費を維持できるレベル」にしかなりません。老後にお嬢さまに頼らなくてもよいよう、黒字分は全て貯蓄に回してください。また、お嬢さま名義で加入している養老保険は、「自分の老後のための蓄え」としましょう。
さらに、働き方もこのままでよいのかを考えるべきです。現在の収入はご自身の生活を支えられる水準ではありません。フルタイム、より条件の良い仕事への転職などを含めて検討してみましょう。収入をアップさせて貯蓄を増やすことでしか、不安は解消できないと思います。今の仕事と関わりのある資格を取得するなどしてキャリアアップを図るという方法も。
自身の足で人生を歩めるよう、精いっぱいの努力をしてくださいね。