お小遣いは手取りの10%を目安に
繰り上げ時は返済タイプも検討を
とても堅実にやりくりされている様子が伝わってくる家計簿。年間にかかる支出を見込んで、目的別に貯蓄されている点もご立派です。これまでしっかり家計をコントロールしてこられたので、収入ダウンという不測の事態が起こっても、大きな赤字には陥らずにすみそうです。
支出に大きな無駄はないのですが、収入の範囲内で支出を抑え、なるべく貯蓄の取り崩しを避けたいもの。ご主人のお小遣いは手取り収入の10%が目安であるため、これまでの収入なら適正水準でしたが、これを機に見直しも検討してみましょう。お昼代は給与から天引きされているようなので、2割カットの2万円を目標にしたお小遣いの減額を、ご主人に提案してみられてはいかがでしょうか。
また、手取りが21万円になった場合、住宅ローンが28・5%も占める点も気になります。現在、毎月1万円とボーナスから年間13万円を貯蓄に回して、4年間で100万円の繰り上げ返済を行っていこうと考えておられるようですが、とても計画的でよいアイデア。次の繰り上げ返済を行う際に、収入が厳しい状態のままならば、「期間短縮型」ではなく「返済額軽減型」を選んで、毎月の返済を軽くするという方法もおすすめです。「期間短縮型」と比べると利息の軽減効果は小さくなりますが、毎月の家計には少し余裕が生まれます。
奥さまは、家族のために本当に頑張っておられるご様子。現在未使用の場合には貯蓄に回しているという「予備費」は、残ったら「自分のごほうびとして使ってよし」というルールに変えてもよいかも。「また来月以降も頑張ろう」という前向きな気持ちになれますよ。
老後のお金のことも気になりますが、まずは教育資金を確実にためること、住宅ローンの返済をすすめるという目先の課題を、クリアしていきましょう。