家計管理は、一般的な平均値より
わが家の適正値を知ることが大切
共働きでかなりゆとりのある状況ですね。とはいえ、余裕があるご家庭ほど、家計が”ざる”になりがちです。お子さまの誕生を機に、ライフプランに基づく家計管理について考えてみましょう。
一般的な年齢に対する貯蓄額についてのご質問ですが、「家計の金融行動に関する世論調査2012」(金融広報中央委員会)によると、30歳代で年収1000万~1200万円の世帯の場合、貯蓄額は534万円となっています。
ただし、データはあくまで参考としてみるもの。ご相談者の場合、手取り年収の20%(150万円)程度の貯蓄が目指せるご家庭です。データの数字にとらわれることなく、コツコツと貯蓄を増やしていきましょう。
仮に、ボーナス全額が貯蓄に回せているようなら、月々の支出については現状維持でOKなのですが、達成できないようなら改善が必要です。
まず、「食費」ですが、0歳のお子さまを除き、大人2人分と考えると、3万~4万円程度が妥当な金額です。7万円超は、やはり高すぎ。
その他、保険料も高めです。マイホーム購入時に団体信用生命保険に加入されている場合は、保険の見直しを。奥さまは遺族年金が受け取れるので、特に共働きの場合、ご主人の保障はそれほど必要ではありません。死亡保障が高額になり過ぎていないか、必要保障額を再計算してみてはいかがでしょうか。
月々の収支では、7万円ほどある黒字が、どれだけ貯蓄に回せるかがポイントです。支出項目に、オムツ代や保育料などが上っていないことから察するに、把握できていない支出があるようですね。使途不明金がないかを洗い出し、年間を通じて、どのようにして貯蓄目標を達成させるか計画を立ててみてください。貯蓄は、お子さま用・住宅用、老後用といった形で、目的別に分けておくことがおススメです。