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かけいぼ診断 ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計の色んな悩みにお答えします

質問

ギリギリの家計、貯蓄しているが
暮らしを楽しみたいという思いも

京都府 夫(会社員)38歳 妻(主婦)40歳 子1歳

毎月、ギリギリの生活です。貯蓄を心がけている一方で、日々の暮らしをもっと楽しみたいとも思います。もう少しやりくりが上手にできれば、少しはゆとりある生活が送れるのでしょうか。ボーナスを生活費に充当している状況ですが、どうすればよいかアドバイスいただきたいです。

優先したいことは何ですか?
将来に備えた貯蓄は不可欠

お子さまが生まれ、家族を形づくる中で、理想の家計を模索されているところですね。あれもしたい、これもしたいという気持ちは、とてもよくわかります。

早速、毎月の収支をチェックすると、収入の10%以上の比較的大きな赤字となっています。財形貯蓄を除いても赤字ベースとなるので、まずはこの点を解消することが目標です。生命保険はバランスよく保障を準備されているので、当面、見直す必要はありません。

やりくりの対象は、客観的に見ると雑費、外食・レジャー費、妻小遣い、交際費などでしょう。ただし、ここには相談者の価値観と関連する支出が多くあります。そもそも、お金は、自分の生きがいや希望を実現するための道具と考えることもできます。限られた金額の中で、何を優先するのか考えてみてください。

お子さまがすくすくと成長する時期の充実した生活や思い出づくりを優先するのであれば、ボーナスも含めた年収ベースで資金配分を考えることも悪くありません。ボーナスの中から、将来の目標への積み立てや年ベースでの支払いをまず確保。その残りの中から、月々の生活費への補てんを予算化することで、毎月の赤字を解消することも一つの方法です。

ただし、現在の生活を優先するといっても、行き過ぎはダメ。将来の生活を見据えた支出の配分は不可欠です。そのためにも、自動的に徴収される財形の貯蓄は続行を。住宅購入などの目標がなくても、教育費や今後増加する基本生活費のための貯蓄は必要です。ご主人の給与のアップ分や奥さまの将来の収入などがあれば、積極的に財形を増額してみましょう。

その上で、少しずつでも工夫をして、手取りの範囲内で生活をすることを心がけていけば、充実した生活を送りながらも、おのずと将来に必要な金額が準備されることでしょう。

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
山副 耕一

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