ホーム > > かけいぼ診断

かけいぼ診断 ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計の色んな悩みにお答えします

質問

夫の転勤に伴い、妻は専業主婦に
厳しい家計の立て直し方を教えて

京都府 夫(会社員)29歳 妻(主婦)25歳

これまでは、妻も働いていましたが、主人の転勤に伴い退職しました。主人の収入だけでは貯蓄はもとより、月によっては生活費の支出も厳しくなっています。いずれは子どもも欲しいと思っていますが、今後も転勤があるようなので、妻はしばらくの間は専業主婦の予定です。どのように家計を立て直せばよいでしょうか。

大黒柱の転勤は、家族の一大事
子どもができるまでに貯蓄増を

致し方ないこととはいえ、この時期は、急な転勤話をよく耳にします。転勤は、ご相談者のケースのように奥さまの仕事などにも影響が大きく、家族にとっては一大事です。

ご相談者の場合、現在の家計は、ご主人の収入だけでも月4万円の貯蓄もあり、臨時支出を除けば危機に直面しているということではなさそうです。しかし、結婚して子どもができるまでの期間は、将来のためにもっとも貯蓄をすべきときであり、貯蓄できるときでもあります。予定通りの貯蓄を優先して、家計を考えてもらいたいですね。

まず、支出面ですが、見直し余地があるのは、生命保険料と通信費。生命保険は万一のときの安心料として必要なものですが、お子さまがいないときは公的社会保障などでカバーできることが多くあります。保障を最低限に抑えたプランの検討をお勧めします。

個人年金の保険料も、同様です。現在の個人年金の運用環境を考えると、優先すべき項目とは思えません。この2点を考慮し、再検討してください。

通信費は、利用会社によってサービスと料金に差があるので、まだまだ減額の余地があります。次回の引っ越し時には、住居費の検討も課題のひとつにしてはいかがでしょうか。

最近、一部の企業における給与アップが話題になりました。しかし、他の企業が追随できるかというと難しいでしょう。国際的に見れば、日本の人件費はまだまだ高いレベルにあるからです。収入面において、今後の生活に対する現実的なプランは、少しの期間であっても共働きとすることです。次の転勤など、不確定なことが多くても、職種によってはパートやアルバイトの制度があるとも考えられます。まとまった収入とはならなくても、将来の生活のための貯蓄を積み上げておきましょう。

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
山副 耕一

このページのトップへ