お小遣いの目安は手取りの10%
やりくり上手の奥さまと交渉も
収入ダウンもあった転職を「落ち着いてよかった」と応援してくれるご家族、とても素晴らしいと思います。また、同居開始時から住宅費や水・光熱費はご両親世帯、食事の世話と食費の負担はご相談者世帯と取り決めをされ、しっかりと2世帯同居の家計運営ができています。
住居費や水・光熱費が必要ないとはいえ、すでに1000万円を超える貯蓄があるのはご立派。「このおかげで転職に踏み切れた」というご相談者の言葉通り、堅実でやりくり上手な奥さまの存在が大きいですね。
家計の中で負担が大きく目につくのが食費ですが、これは6人分のもの。総務省の「世帯人員別家計支出」(平成23年)では、5人世帯の食費が平均で月8万1926円となっています。ご相談者の場合、年代や好みも異なるであろう2世帯分ということを考慮すると、ほぼ適正な水準ではないでしょうか。携帯電話や保険料なども上手に抑えられていますので、当面、現状維持の家計を心がけるとよいでしょう。
日々奥さまに感謝しつつも、できれば「もう少しお小遣いアップを」と考えておられるようですね。一般的なお小遣いの目安は手取り収入の10%ほど。転職後の収入でも家計にはまだゆとりがあるので、あと5000円程度の増額は申し出てもよいのではないでしょうか。以前の水準はわかりませんが、収入ダウンという不安要素がある中、一気にこれ以上の引き上げというのは難しいかもしれません。ボーナスが支給されるなら、毎月は今のまま据え置き、ボーナスの一部を「プラスアルファのお小遣い」としてもらえるように交渉してみるのも一手です。
転職によって大きく環境が変化するため、お金の面のみならず、さまざまなストレスが生じやすいもの。ご夫婦お互いにいたわりあいながら、うまくこの過渡期を乗り越えていきましょう。