理想的な家計運営を守りつつ
今後かかる教育費への準備を
ご主人の収入でやりくりされ、奥さまのパート収入と児童手当は全て貯蓄に回すという、理想的な家計運営ができています。住宅ローンの支払いも既に終えられ、とても堅実な様子がうかがえます。
支出の中で、目に付くのが外食も含めた食費。目標値は手取り収入の15%程度なので、1万円のカットを目指したいものです。また、夫婦のお小遣いですが、しっかり貯蓄ができているため、当面は現状維持でOK。教育費の負担で家計にゆとりがなくなったら、お小遣いは、手取り収入の10%を目安に減額を心がけてください。
上のお子さまが進学後、教育費の負担は増えますが、しばらく通塾予定がないなら、教育費の実質的なアップは4万円程度。まだ、ゆとりのある家計といえます。2人のお子さまの大学進学を希望されるなら、まとまったお金が必要となるので、その準備を進めましょう。今のペースで気を抜かず、ボーナスもできる限り貯蓄に回してください。
ご夫婦とも大病をされており、奥さまが生命保険に未加入とのこと。医療保険などに加入するのは難しいため、年金保険だけでも加入しようかと検討しておられるようですね。低金利の現在、予定利率は低いものとなります。個人年金は長期の運用となるので、現時点ではあまり魅力のある運用商品とはいえません。これから本格的に教育費の負担が生じることを前提とすると、何にでも使うことができる貯蓄でキープするのがおすすめです。また、ご主人の生命保険は、健康状態から新たな保険への加入は難しいので、今の保険を大切にして見直しなども慎重に行いましょう。
ご夫婦の病気もあり、いろいろと不安だと思いますが、この調子なら大丈夫。くれぐれも体に無理がないよう、ご家族で気遣いあいながらがんばってくださいね。