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コレ読んで!

絵とは何か

坂崎乙郎 河出書房新社・651円

鑑賞の仕方を知れば、絵はもっと楽しくなるはず

美術館で絵を前にじっと動かない人は何を見てるのだろうと思う。

僕は、絵に興味はあれど、一枚の絵に足を止めたことは皆無。心がつかまれ、感情を揺さぶられる絵に出合いたいが、漠然と見ているだけでは駄目なのか何も伝わってこない。感受性がないからだろうけど、きっと絵の見方を知らないからというのもあるに違いないと読んだのが本書です。

著者は、絵は描き手の思想と想像の結実であり、見る側も想像力をもって絵を「読む」ことが重要といいます。予備知識をもって絵に向かい、背景を想像するという見方を知りました。手探りだった絵画鑑賞に着眼点を与えてくれた、非常に興味深く読めた本でした。

【紹介者】
月と六ペンス 柴垣希好さん

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