冬の本
夏葉社・1785円
ページをめくると、84人の“冬と1冊”に出合えます
冬に読んだ本や、冬になったら思い出す本、まるで冬のような本。作家や音楽家や愛書家ら本を愛する84人が、「冬」と「1冊の本」についてのエッセーを書き下ろしました。イメージが広がりやすいテーマゆえに、書き手の個性や趣向がよく表れ、反対に、職種も年齢もさまざまな書き手なのに、どこか静けさ漂う雰囲気が全体を貫いているのがおもしろい。写真集にアメリカ文学、コミックから随筆まで、この本自体がブックガイドとしても楽しめる仕掛けです。
雪の降るしんとした夜、こたつにもぐり込んでランダムに1本ずつ読み進めるうちに、かならず手に取ってみたくなる本がみつかるはずです。
【紹介者】
恵文社一乗寺店 堀部篤史さん
恵文社一乗寺店 堀部篤史さん
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