大幅な収入減は避けられません
貯蓄崩さず、赤字出さない工夫を
出産後、職場復帰されて忙しい毎日の中、食費や水・光熱費など無駄なく抑え、堅実なやりくりができていますね。
支出の中で目につくのが、ご夫婦の生命保険料。貯蓄性の高いものが含まれるのかもしれませんが、負担が重くなっています。奥さまが退職すると家計は厳しくなりますので、これを機会に見直しをしてみましょう。共働きをやめた後、カバーしなければならない経済的リスクは、ご主人の死亡保障と夫婦の医療保険となります。仮にご主人に3000万円の死亡保険と、ご夫婦おのおのが日額5000円の医療保険を掛け捨ての保険でカバーすると、今の年齢なら月1万円以内に抑えることも可能です。また、交際費は、「冠婚葬祭の支出があった」という特別なものでなければ引き締めが必要です。交際費の目安は、月1万円程度となります。
退職後しばらくは失業保険の給付も受けられますが、その後は収入が大きくダウンすることに。手元にある貯蓄を取り崩さずに済むよう、赤字を出さない工夫をしていきましょう。「お子さまとの時間を持ちたい」というのも退職を考える理由の一つなので、3年保育にはこだわらず2年保育の幼稚園に入園する、一時保育の回数を減らすというのも一手です。お子さまと一緒にいる時間を増やすことで、保育料を抑えることができるため、一石二鳥ともいえるかも。
生命保険と交際費を見直して、月々の保育料が2万円と仮定すると、子ども手当を含めた収入と支出は、ほぼバランスがとれた状態になります。
ただし、ボーナスの減少による影響も考慮しておきましょう。いずれはパートに出ることも検討されているようなので、「キャリアの中断」によって得られるものと失うものをじっくりと自分の中で天秤にかけて、後悔のない決断を行ってください。