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かけいぼ診断 ファイナンシャルプランナーが家計簿をチェック、家計の色んな悩みにお答えします

質問

子どもができたら働けなくなるかも
もっと貯蓄を増やすべきですか?

京都府 夫(会社員)28歳 妻(会社員)26歳

住居費がかからないので、もう少し貯金ができるのではないかと考えています。保険料は少し高めですが、十分に検討した結果のものです。今後、子どもができてから妻が仕事を続けられなくなることを考えると、もっと貯蓄を増やしたほうがよいのかと思います。アドバイスをお願いします。

貯蓄の目標金額は段階的に設定を
無理して生活費を削らないで!

先の見えない時代、まずは貯蓄をしっかりと行うことは生活の基本ですね。しかし、いくら貯蓄に励んでも不安は解消されず、きりがないものでもあります。このような場合は、段階をおった目標設定をしましょう。

第1段階は、何があっても当面の生活に困らないための準備です。現在の貯蓄を除いた生活費が約20万円、その半年分が120万円。これが目標金額であり、預貯金しておく金額となります。

第2段階は、出産後に奥さまが働けなくなった場合の準備です。出産後は現在より支出が増えますが、それほど大きくはありません。その時のご主人の収入を20万円、支出を25万円とすると、3年間の不足金額が180万円となります。第1段階の金額と合わせると300万円。ご相談者の場合、すでに準備済みの金額です。

もちろん、出産後のことは不明確ですが、今後は日本全体で女性の社会進出が望まれる時代になるでしょう。あまり深く悩まずに、「第2段階までの資金は準備できていること」を安心材料にしてください。

第3段階は、子どもの教育資金、そして引退後の生活費となります。これらの資金は、現時点で目標金額や期間などが不明確な一方、長い目で見た将来への備え。準備期間に余裕があるため、バランスの良い資産運用計画を立てることも考えてみられてはいかがでしょうか。もちろん、運用に伴い発生するリスクに対応する必要はあります。

これ以上、無理をして生活費を削る必要はありません。月収とボーナスからの貯蓄を合わせて年間250万円程度。これを新規積立の目標として、時間の分散も利用しながら生活環境に合わせてためていけば、これからの家族の生活に十分対応ができます。最後に、将来の自分自身の価値を高めるための自己研さんへの投資なども、ぜひ検討してみてください。

【回答者】
ファイナンシャルプランナー
山副 耕一

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